これから妊娠、出産を考えている女性の皆さんへ    野村奈央


若いお母さんを対象に「母と子の手当ての講座」を開いて2年になります。最初は育児に疲れていたお母さんたちも、骨盤が整い、心身の自然の感覚が蘇り母性がでてくると、子供たちが安定して変わってきました。

昔のお母さんはたくさんの子供を産み、育て、今のように電化製品もなく厳しい環境の中で、子供のため命がけの深い愛と母性をもっていました。そんな深い愛で育てられた人たちの中には、大人になってその愛が芽を出し、花開き、エゴを超えて世のため、人の幸せのために貢献して社会を支えている方たちが数多くいます。

初潮を迎える前から女の子の教育は重要です。生理を迎えることの心構え、将来の妊娠、出産、子育てに向け、体を冷やさず、どのように生理を過ごしていくか。お母さんとお料理や掃除をして、他に対して喜ばれることが自分の喜びとなるような優しい心、母性を育てていくことが大切です。

妊娠前から自然に育った生命に満ちた食べ物を取り、自分で料理や生活をすることはお母さんになるのに大切なことです。自分の体にも子供にも不自然な食品は大きく影響します。コンピューターや仕事のストレスで頭が緊張してゆるまなくなりますと、腰の可動性が鈍くなります。整体ライフスクールに参加している方たちは、頭をゆるめ、季節の変化の中で腰の弾力を高めることで、不自然な体に自然のリズムを取り戻し、体の中心から腰、生殖器を大切に育てはぐくんでいきます。自然の働きの営みを学び、心身を通し理解が深まり、その人にとって一番よい時期に妊娠を迎えます。

妊娠中は、宇宙とつながる命、おなかの赤ちゃんに対し、礼をもって語りかけ、手当てをします。赤ちゃんとの自然のリズムにそって散歩をします。おなかの羊水は古代の海の成分とほぼ同じと言われています。赤ちゃんはおなかにいる間に何十億年の地球の生命の進化を通ってこの世に生まれてくるのです。お母さんも精神的に育ち進化し、人間として大きく成長していく時です。

そして、宇宙と自然の波にのった出産は正に人間の命の発動です。お母さんは命がけの出産ですが、今の社会の中で、女性が野性と母性を取り戻すことのできる自然出産は現代の希望であり光にも思えます。

出産は、妊娠前からの丁寧な準備が大切です。そして出産後の経過がとても大事です。特に産後6週間はお母さんの骨盤が整う大切な経過の時期ですので、その後のお母さんと子供の人生に大きく影響してきます。起き上がる時期、すぐ動いたり、目を使いすぎたりしますと自然な経過がそこなわれ、よい出産をしてもこんなはずではなかった、というように心身のリズムを崩してしまいます。自然のリズムにそった産後の経過をしますと、内側から体が整い、人間として、女性として、母として生まれ変わったかのように、しっかりと体の芯が通り、たくましく喜びの中で子育てができます。素晴らしい本能が女性には備わっているのです。

自然の営みとリズムを学ぶことで、命が充実してきます。





   推薦図書

「女性のからだの整体法」 野村奈央著  七つ森書館

「女性のためのじぶんで治る整体法」 野村奈央著 ソニーマガジンズ

「誕生前後の生活」 野口晴哉著  全生社

「母のための教育学」 小原國芳  玉川出版

「母の時代」  和田重正  地湧社